突然のバス路線廃止! 

2006年10月20日 09時54分 | カテゴリー: 活動報告

市民の移動手段はどうなるの?

9月中旬に「横浜市営バス路線の再編についてお知らせします」というパンフレットが新聞折り込みに入りました。磯子台団地〜磯子駅間の93系統をはじめ、磯子区を走る9つの系統も廃止の対象に含まれています。私たちは、市の交通局の職員を招いてミニフォーラムを開催したり、県の担当者にヒアリングしたりしてきましたが、あまりにも拙速な市民を置き去りにした手法に呆れるばかりです。福祉やまちづくりの視点で地域の公共交通をどのようにマネージメントしていくのか、横浜市の姿勢が問われます。
市営バス路線の7割が赤字です。平成16年に横浜市営交通事業あり方検討委員会から出された「市営バスのスリム化・効率化のために路線再編成が早急に必要」という答申を受け、交通局では経費の8割を占める人件費の削減等の合理化を進める一方で、1キロ当たりの営業収入660円に満たない路線については、民営事業者への移譲や廃止の対象としました。うち38路線について、県、運輸局、市、事業者でつくる「神奈川県生活交通確保対策地域協議会(*)」に廃止を申し入れました。
9月8日の開催したミニフォーラムでは、平成19年度には市からの補助金が廃止されるということで、非効率な路線を維持できないというばかりで、市民の移動手段の確保策については、一切触れられませんでした。
10月25日に開催された地域協議会横浜分科会に、道路局は廃止されることによる交通不便地域の発生回避策として「生活交通バス路線維持制度」を提示しました。しかし、どの路線が対象になるのかは示されていません。 
地域協議会では、地元説明会を開催して確保策を含めて地域住民の合意をとってから廃止の申し出をするべきであると、結論を先送りにし継続審議となりました。
10月14日から市内4ヶ所で2回ずつ市民への説明会では市民の怒りが続出しました。磯子公会堂で行われた説明会では、参加者から主に次のような意見が出ました。
・駅から1km圏内は歩けと言われても高齢者や障がい者には無理。坂が多かったり、地域によって状況が違う、地図の上の計画で市民生活の実態からかけ離れている。
・93系統は、磯子高校や氷取沢高校の生徒約100人が通学に利用している。乗り継ぎが必要となれば、費用も時間も余計にかかる。高齢者にとっても、区役所や病院への重要な移動手段とである。
・非効率は交通局や横浜市の体質であり、もっと早くから改善に取り組むべきだった。
・市民生活にとって重要な問題は、地域住民との話し合いを積み上げてから決めるべきである。突然の新聞折り込みや9つの系統をまとめての説明会では納得できない。
 また、「生活交通バス路線維持制度」の対象からも外れる地域への対策については、NPOなどの福祉有償サービスとの連携などが今後の課題だと言うだけで、具体的な提案はありませんでした。
路線廃止の当該地域では、きめ細かな説明会の開催、路線存続を求める署名活動、要望書等の提出などの動きが始まっています。地域から声を上げていきましょう。
(神奈川NET横浜 共同代表 永島順子/磯子区)

*バス路線廃止が国の許認可制から届出制になったことに伴い、生活交通の確保策について協議する場として設置された。決定機関ではなく協議の場で、地域住民はメンバーに入っていない、傍聴もできない。