横浜のペットボトルこのままでいいのかな

2008年12月5日 01時26分 | カテゴリー: 活動報告

未来につなげる生活文化をつくりたい

中国での需要の拡大と原油高を背景に使用済みペットボトルの価格高騰により、原料調達が難しくなったとして国内でペットボトルの再生事業をしていた事業者が悲鳴を上げていました。高値で買い取る中国への輸出が増え続け、ペットボトルの価格はこの2年で2.6倍に上昇し、老舗のリサイクル企業や先進技術で注目された企業が相次いで破たんする経営危機が問題となっていました。
03年から使用済みペットボトルから新たなペットボトル用樹脂を再生する「ボトルtoボトル」リサイクル事業を展開してきた帝人ファイバーが、事業環境が厳しく採算が取れなくなったことから、ボトルtoボトル事業の当面休止を発表しています。

中国輸出停止で「行き場のないペットボトル」急増の危機
しかし、ここへきて世界的な経済不況から中国側がペットボトルの買い取りを控える傾向が出始めています。中国への流れがストップすることで、20数万tの「行き場のないペットボトル」が出ることが懸念されます。中国では集めたペットを繊維化して、縫いぐるみの材料などとして多くを欧米などに売却していました。しかし、国際的金融不安、経済不況で欧米などが購入を控えており、中国には余剰となったペットが大量に保管されているところもあるといいます。

独自売却をする「横浜方式」
ペットボトルは容器包装リサイクル法(容リ法)に基づき、市区町村が各家庭から回収したものを容器包装リサイクル協会が入札にかけ、再生処理を行う指定法人に引き渡す仕組みになっています。これまで、廃ペットボトルの市場価格が上昇し、08年度の落札価格は平均で1t当たりマイナス45000円。入札の結果、市区町村は落札収入を手にすることになります。
しかし、横浜市は、容リ法による過程ではリサイクルの履行確認ができないとの理由で容リ協会を通さず、回収したペットボトルを独自に売却する「横浜方式」をとってきました。入札よりも高値で販売できるという魅力も大きかったはずです。

明日が見えない価格より、「脱ペットボトル」へ
しかし、中国向けの使用済みペットボトルルートが止まり、国内にペットボトルが20数万tも急増し、国内ルートの混乱も予想されます。8月以降バージンペットの原料価格は暴落、8月には180000円/tだったのが、11月中旬には80000円/tになっています。それと平行して使用済みペットから再生するフレークの単価も暴落しています。横浜市は、使用済みペットの価格が下がった場合、さらに逆有償となった場合もやはり独自売却をすすめるのでしょうか?

中国の需要に頼り過ぎ、国内の再生事業も育たないといったリサイクルシステム全体にも課題はあります。
未来を見据え、環境に配慮した生活文化をつくっていくのであれば、「ペットボトルのリサイクル」から、さらに一歩前進し、「脱ペットボトル」を考える時代ではないでしょうか。