横浜市教育委員会への請願~審査されない「幻」の請願~

2013年7月8日 15時19分 | カテゴリー: 活動報告

 6月25日の東京新聞に、東京都の教育委員会に提出された請願の多くを報告せず、職員で対応していたという記事が掲載されていました。都民の声を伝えていなかった東京都教育委員会の事務局ですが、同じことが横浜市の教育委員会の事務局でも行なわれたことがあります。

 2012年6月11日に「横浜市立学校等のさらなる節電の取り組みを求める請願について」という件名で、神奈川区在住の市民が請願書を提出しました。学校等の照明を安価な高効率機器(FHF蛍光管)への切り替えを促進し、節電をさらに進めることを求める内容の請願書です。教育予算が切り詰められる中、子どもたちにとって良好な教育環境が保たれるように有効な予算の活用が望まれます。

 しかし、この請願書は、一旦受理(受理番号4もついています)されたにもかかわらず、委員会の審査案件とされず「幻」の請願となってしまいました。

 予定では直近の開催日に受理の報告を行い、2週間後の臨時会で審議されるだろうと思われました。しかし、その後事務局から、審査のための要件を満たさない内容なので教育委員会での審査案件にはならないとの連絡がありました。事務局にその根拠を確認してみたところ、「教育長に委任する事務等に関する規則」第2条第1項の1号~16のいずれにも該当しないということで審査にかからないということでした。しかし、この規則の4号には「法第29条に規定する教育予算その他議会の議決を経るべき事件についての意見申出に関すること」とあり、事務局の対応には疑問が残ります。

  本来、提出された請願は事務局からすべて教育委員会に伝えるのが当然で、請願審査の要・不要を事務局裁量で判断するようなことがあってはなりません。教育委員会に対して請願で市民が声を出す方法であるのに、それが教育委員に届かない現状は大きな問題です。

 

審査案件とならなかった「幻」の請願書と教育委員会の規則

事務局の不透明な対応は市民に不信感をつのらせるだけでなく、教育委員会の形骸化をもたらしていると思われます。