市民が自治するまちづくりの実践に学ぶ~上越市の地域協議会~

2013年10月20日 00時39分 | カテゴリー: 活動報告

 上越市の地域自治区制度は、2005年合併特例法による設置からスタートした仕組みで、「自主自立のまち」の実現をめざしています。地域自治区が市域全体に設置されてから5年目を迎えています。そこで取組みの現状と課題について伺ってきました。    

 地域自治区委員の選任は公募公選制です。意欲のある人が手を挙げ、地域の人が選ぶというこの仕組みは、まちづくりへの市民の参加と責任を高める役割を持っています。しかし、選任投票が行なわれたのは2005年の第1回目だけで、以降は応募者が定数に満たないか同数という状況です。選挙にしたくない、女性・若者の届け出が少ない、高齢化も課題となっています。「結論はすぐ出ないが、より良い住民自治を探っていきます」との担当者の言葉にもあるように、活動の継続と実績の積み重ねで自治する市民は拡がることと思います。     

 期待度・認知度は市民の3割強と決して高いとはいえませんが、地域協議会の公開性は高く、議事録や事業報告などすべてHPで見ることができます。また、地域の交流センターなどで誰でも議事録が閲覧できるように置かれています。市長からの諮問や地域課題についての自主的な審議内容など詳細な記録の公開は、自分たちのまちを自分たちでつくろうという市民自治の覚悟の表れとも思えます。    

 横浜市泉区ではモデル実施で地域協議会を設置していますが、委員の選任の仕組みや議事録・事業報告の公開度の低さなど課題は大きいと感じます。大きな横浜市の分権をすすめて市民自治のまちを目指すためには、行政は自治を地域に委ね、市民は自治を担うということなど、上越市に学ぶべきことが多いです。