子どもの貧困対策には生活支援の視点を

2015年12月1日 08時54分 | カテゴリー: 活動報告

 

連鎖する貧困

 子ども・若者貧困研究会「『子どもたちの貧困』に対して今、何が出来るのかを話し合う集い」で、インクルージョンネット・かながわ代表の鈴木晶子さんからお話を伺いました。「子どもの貧困」に対して、子どもの生きづらさの現実を客観的に捉え、貧困状況を共有し、市民、行政、企業が何ができるのかがテーマです。

 子どもたちの貧困は、経済的困難から派生する様々な課題が不利の累積を生み、ライフチャンスが制約され、若者の貧困→おとなの貧困→次世代の子どもの貧困につながり、連鎖していきます。中学卒業後の進路未決定者、高校中退者は全国で約10万人にもなります。

 横浜市では2010年から寄添い型学習支援等事業をモデル事業としてスタート。学習支援に特化するのではなく、生きるための文化的な意味も持つ衣食住など生活支援のしくみが必要だと捉えてきました。子どもたちが安心して学習し、自立できるような環境をつくるために世帯ごとに生活全体を捉えた支援が欠かせません。子どもたちが孤立しないような居場所的なアプローチも必要です。それぞれの地域の特性、市民性にフィットした支援のあり方が求められます。

 貧困に陥った市民の命を守るのは、国や自治体であるというあるべき論はさておき、限られた財政の中では、食や住を守るために市民のもつ資源を「現物支援」として活用すべきとの大胆な提案もありました。