横浜市の「寄り添い型学習等支援事業」に期待するもの

2015年12月15日 22時33分 | カテゴリー: 活動報告

 横浜市では、寄り添い型学習等支援事業が18区20か所で実施され、うち7か所では生活支援も合わせて実施されています。社会福祉法人やNPO法人などいろいろな団体に事業が委託されています。その中には、神奈川ネットの活動を通じて関わりのあった団体もあります。先日、ある受託団体の現場でお話を伺う機会を得ました。

 ここでは、安心・安全な場所を提供し、困窮家庭や養育環境に課題があった子どもたち及び世帯を対象とした学習・生活支援が行なわれています。とは言え、生きていくために必要な生活のルールや経験が乏しい子どもたちには、生活支援が大きなウエイトを占めています。あいさつから食事づくり、洗濯などの日常生活や文化的な経験など様々な体験を通じての生活支援です。「子どもたちには多様な経験をすることから選択肢があることを知ってほしい、そのための種をまいている」と、スタッフの方の言葉です。

 寄り添い型学習等支援の効果は、高校にどれだけ進学できたかではなく、5年後・10年後にどれだけの子どもたちが自分で選んだ進路に進み、ライフチャンスをつかむことができたかということです。事業の効果を数値化することは難しく、毎年の進学率による事業評価は馴染みません。生活全体を捉えた充実したプログラムによって事業が継続されることが求められます。