差別発言の対応について考える

2015年12月18日 15時30分 | カテゴリー: 活動報告

 12月3日、海老名市議会は鶴指市議に対する辞職勧告を賛成多数で可決しました。同性愛に対する無理解や無知の結果による人権を侵害する発言に対するものでした。このような差別的な発言は、けっしてこの議員個人の問題ではなく、これまでの教育や当事者が生きづらい社会であることが大きな原因となっているのだと思います。

 twitterへの書き込みは人権侵害であり許されるべきものではありません。しかし、 この議員は海老名市議会によって選出されたのではないので議会が辞職勧告するのではなく、進退については選挙でこの議員を送り出した市民によってこそ問われるべきと考えます。また、議員辞職勧告や単なる処分といった方法で解決できるとはとうてい思えません。今後、多様な生き方を認め合う議員や市民を増やすことができるように人権に対する意識を高めていくことこそ重要です。

 議会の役割は議員の進退を議会で求めることではなく、今回の場合で言えば、LGBTについて必要な情報と理解を広げて、人権を守るために必要な知識をだれもが得られるような環境を作る政策提案をすることだったのではないでしょうか。 海老名市の今後の取組みに期待します。

     ◆・・・・・・・・・・・◆・・・・・・・・・・・◆・・・・・・・・・・・◆・・・・・・・・・・・◆

 横浜市の市民局人権課では、LGBTの人々のための支援事業を始めました。この事業の中では、LGBTへの差別や偏見、暮らしの中での困難や孤立を解消するために、交流スペース事業と個別専門相談事業を行います。当事者やその家族、教員も利用可能となっています。LGBTについての市民への啓発はまだまだ十分とは言えませんが、当事者への支援が見える形でようやく始まりました。

 人権を守り「ともに生きる、ともに働く」ためには、必要な情報を知ることからです。LGBTへの差別や偏見、社会の中での困難や孤立を解消するために、当事者やその家族の声にも敏感でありたいです。